あの日の記憶は鮮明に覚えている。
体育館で卒業式の予行練習してる時にものすごい揺れを感じた。
体育館にある照明灯が今にでも落下しそうになっていたのを見て自分の友人が『大丈夫だから心配するな』って震えた手で自分を支えてくれていたのをこの日になると思い出して涙が出てしまう。
この友人をみて俺も強い人間になりたいって強く思うようになった。
物が落ちたり割れたり悲鳴も聞こえる中恐怖を感じた。
車でテレビをつけたらよく行ってた場所や祖父母の地域と思われる一帯が飲み込まれていく映像を見た。
何か映画を見てるかのような感覚だった。
何度も強い揺れが続き時間が経つにつれて恐怖を感じた。
その時は揺れが怖くてみんな泣いていると思っていたがそうではなかった。
隣の市の学校は避難していた人含め津波にのまれてしまっていた。
当たり前である日常が当たり前ではなく一瞬で崩壊してしまう。
これからも生きてることに感謝して生きていきたい。
風化してはいけない。